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​8期活動記録
2022年7月26日より始動した8期のプログラムを週ごとにレポートします。
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8期 TAフォーカスVol.17
1月9日~1月13日
新年が明けてから早速、8期生とアソシエイト・ダンサーたちによる3月の成果上演に向けたクリエーションが始動。
照明講座やインドネシアからのゲストを迎えた制作講座、合気道など目白押しの1週間となりました。

1月9日(月)
年明け1月2日よりスタートした振付家コース 安本亜佐美(やっさん)作品のクリエーションに8期生とアソシエイト・ダンサーたちで取り組みました。エアリアルパフォーマーとして活動するやっさんの指導のもと、劇場空間内で宙に浮くために様々な器具の使い方を体得する作業が続いています。午後からはダンス留学卒業生の中間アヤカさんと先月から新長田に滞在していたインドネシアの振付家・ダンサー アユによる滞在制作にまつわる上演を鑑賞するため、Studio PLOWへ。鑑賞後の交流タイムも含め、二人の充実した滞在制作期間を垣間見ることのできる豊かな時間が流れました。

1月10日(火)
昨年末に引き続いて行われた照明講座#2。ダンスボックス照明班 三浦あさ子さんと茂木紀恵さんにより、劇場の照明機材を用いた実践的なレクチャーが行われました。各照明機材の役割や仕込み図の解読、明るさや色による見え方の違いを細かく分析。さらに自分達でアイデアを出し合って、いくつかのチャンネルを組み合わせ、シーンづくりにも挑戦。照明をつくり、操作するまでの過程を経験する中で、それぞれにたくさんの学びと発見を得た受講生たち。演出家としての立場から、テクニカルスタッフへの円滑なコミュニケーションスキルやイメージ共有のヒントを得られる、贅沢な機会となりました。

1月11日(水)
午前の制作講座では、インドネシア在住の横須賀智美さんとオンラインで繋がり、インドネシア芸術やダンスシーンについて伺いました。生活とアートとの距離が常に近く、伝統的な芸術や価値観を重んじるインドネシアアーティストたちの活動からたっぷり刺激を受けた2時間。約30日間、アヤカさんとの滞在制作を終えたアユにも同席してもらい、彼女の住む国での活動について講座が終わった後も、アユとアヤカさんを交えてのディスカッションが続きました。

11月12日(木)
午前は凱風館での合気道。まずは裸足になり足の裏で畳の目を感じて立つところからスタートしました。全身各部を軽くストレッチし、呼吸法を交えながら、背中や耳、頭皮、足指など普段ならあまり意識しない部位をほぐしていくことで、全身細部にまで呼吸が通り、内側からじわりと温まるのを感じました。稽古の初めに確認した足裏の感覚も驚くほど微細になり、身体の変化を感じられた贅沢な時間となりました。

11月11日(水)〜11月13日(金)
11日と12日の午後、13日終日 8期振付家コースやっさんによるクリエーションが進められました。3日間は劇場外で稽古が行われ、ロープと身体を使ったさまざまな実験が行われました。劇場の外では、身体の感覚も変わり、それぞれから出てくるアイデアにも多様性が生まれます。 実験の中で生まれた様々なテクスチャーは、このあと作品の中にどのように反映されていくのでしょうか…!

今週は成果上演のメインビジュアルの撮影も行われました。
やっさん作品に関する情報も近々公開となります。
発表をお楽しみに!
そして今週は、昨年11月末に行われた余越保子さんによるコンポジションクラスの後半戦に取り組んでいます。
1/16~21の6日間、連日ショーイングが続きます。
8期 TAフォーカスVol.18
1月16日~1月27日
8期生たちは、3月の成果上演に向けたクリエーションと合わせ、GAGAクラスや合気道、そして余越保子さんによるコンポジションクラスに取り組みました。

1月16日-21日
余越保子さんによるコンポジションクラス。
8期生とアソシエイト・ダンサーたちは、日替わりで一人が振付家となり、毎日4時間でクリエーション→ショーイング→フィードバックまでの流れを体験。連日フルスイングの濃密な1週間を過ごしました。昨年11月末の前半クラスの中で生まれた動きのモチーフや小道具、ルールなど、全員で共有している素材を使いながら、それぞれが独自のアプローチでコンポジションに挑戦。限られた時間の中でも、お互いに意見をシェアし合いながら数々の実験が繰り返され、たくさんのピースが生まれました。「振付」についてたくさんの学びを得たことはもちろん、それぞれが振付家の立場を経験し、全員で創作プロセスを繰り返したことによって、チームの強度が増し、今後のクリエーションに繋がる重要なものを得ることができました。

1月16日,1月23日
鞍掛綾子さんによるGAGAクラス。クラスの初めに、その日の体調や最近の「気づき」など、一人一人へのヒヤリングから入っていく綾子さんのクラス。普段何気なく受け流してしまうような、小さな身体の声に耳を澄ませ、深部にアクセスしていく作業は心地よく、大事なチューニングの時間。寒くて縮こまっていた身体も知らず知らずに内側から温まり、解放されていきます。身体の中の小宇宙に意識を向ける、ダンサーたちにとって毎回が欠かせない時間となっています。

1月19日,1月26日 永山春菜先生 井上清恵先生
午前中の凱風館での合気道。稽古では、意識の持ち方によって変容する身体を観察しました。西洋的な考え方では、胸を開き、腰を反らせ、上に引き上げる意識を用いることが多いですが、合気道では大きな樹を抱き抱えるようにして立ち、大地と繋がる下向きの意識を使います。それを技の中でも活用できるようになると、筋肉の力に頼らずとも、もともと在る身体の重さを使えるようになり、小さな動きで大きな気の流れを生み出すことが可能に。また、二人組で一人が寝転がり「羽毛になる」「岩になる」というイメージを使って、もう一人に起こしてもらうワークを体験。潜在意識にアクセスすることで、驚くほど身体の質が変わり、意識が身体に与える影響を体感できました。

🧗‍♂️徒然吊るされ日記 ①(1月23日~1月27日)
書き手✍️アソシエイト・ダンサー 武井琴
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振付家コース安本亜佐美(やっさん)作品のクリエーションは4週目に突入。劇場空間の中で身体をどのように配置できるか、やっさんと出演者たちで意見を交わしながら、様々なトライアルが繰り返されました。
これまで以上にさらに高い位置に吊るされた状態でムーブメントを探る作業にも挑戦。やっさんの細やかな指導のもと、慣れないスリリングな状況下でも徐々にコントロールのしかたを見出しつつあり、吊り下がった状態特有の身体から、たくさんのアイデアが生まれました。
ロープで繋がれた身体同士のコンタクト、床から離れた者と地に足がついた者同士のコンタクトなど、様々な状態の身体が共存することで見える新鮮な景色がありました。引き続き、空中での探求作業は続いていきます。
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8期 フォーカスVol.19
1月30日~2月3日
いよいよ2月に入り成果上演に向けたクリエーションは、シーンやマテリアルづくりなど、より具体的な内容に触れるものになってきました。
ここから本番まで、出演者たちによるクリエーションレポート「徒然吊るされ日記 」をお届けしていきます!
毎週の更新をお楽しみに✨

今週の書き手は、ダンサーコース長野里音さんです。
🧗‍♂️徒然吊るされ日記 ②
書き手✍️ダンサーコース 長野里音
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「空を飛ぶ夢、見たことある???」とやっさん。そこから、夢の中でどんなポーズでどうやって飛んでるかダンサーズで話し合いが始まりました。空を飛ぶ時の身体について真剣に話し合う私たち。飛ぶって意外と難しい、、。
クリエーション5週目は、さまざまな身体を模索しながら、フロアでの振付の素材を出し合いました。ひとり10秒の振付を考えた後、それらを組み合わせたり壊したりしながら振付を構築したり。
ある時は、ポエムから抜き出した言葉を元に振付を考えたり。実はこの方法、8月の岩淵多喜子さんのワークショップで実践されていた方法です。これまで学んできたことが生かされていることを実感しました。
また、今週は劇場ではなく駒ヶ林にあるStudio PLOWでのクリエーションだったので、何故だかいつもより皆んなでシェアしたり、話し合う時間がとても多いように感じました。それぞれが好きな作品を語ったり、現代サーカスや今のコンテンポラリーダンスについて話し合いながら、今後のクリエーションの方向性を確認し合える濃密な時間を過ごしました。
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8期 フォーカスVol.20
2月6日~2月10日
あっという間に2月も後半に突入。
成果上演の本番まで1ヶ月を切りました!
出演者たちによるクリエーションレポート「徒然吊るされ日記 」をお届けします。
毎週の更新をお楽しみに!

第3回目の書き手は、ダンサーコース 森脇康貴さんです。
🧗‍♂️徒然吊るされ日記 ③
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書き手✍️ダンサーコース 森脇康貴
『ESCAPIST』のクリエーションも6週目に突入。この週は1週間ぶりとなる高い天井での空中。嬉しい!Studio PLOWでのリハを経て再び劇場空間での創作がスタートしました。改めてロープとともに身体を動かしつつ、紙に書かれた振付のフレーズを並べて考えてみたりと作品のフレームづくりに進んでいきます。
そして今週より週一でメンターの余越保子さんに創作経過をみていただきます。余越さんのコメントから見えた新しい景色や質感に「あー!」という声や笑いが絶えない日になりました。印象に残ったキーワードは空中だけでなく体に常にかかる「重力」。さらなるイメージの膨らみやトランジションを課題に創作はつづいていきます。みんなを見ていると壁を蹴ってぴょんぴょんしていた1週目が懐かしくなるくらい、いつの間にか空中に身体が慣れてきたんだなあと実感しました。もっと浮け!もっと浮け!
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8期 フォーカスVol.21
2月13日~2月17日
あっという間に3月に入り、成果上演の本番も来週末に迫りました!クリエーションも佳境を迎えています。
出演者たちによるクリエーションレポート「徒然吊るされ日記 」四人目の書き手は、ダンサーコース 新井海緒さんです。

🧗‍♂️徒然吊るされ日記 ④
書き手✍️ダンサーコース 新井海緒
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クリエイションも7周目に突入し1つ目の山場を迎え、それをどう乗り越えていくのかと試されているような一週間でした。
週始めは作品の方向性の再確認から始まり、今まで作ってきたマテリアルの並びを再考し、通して繋げていくということをしていきました。
空中と地上を行ったり来たりするので、日常的と非日常の身体性にどうアプローチするのか、それらを繋ぐものは何なのか。
皆で頭をぐるぐるさせ重要なプロセスを通過していきました。
〈作品の作り方〉という根本的な事を改めて考えたり、目まぐるしく進むなかでいくつのことに気付けるのかということなど、スキップすることなく次の作品作りにも活かせるようにまだまだ諦めず食らいついていきたいと思います。
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