国内外の第一線で活躍する3組の振付家を招聘し、それぞれの代表作を上演します。ダンサーコースは、作品を読み解き振付に挑戦することで、ダンサーとしての飛躍的なスキルアップを期待します。各作品の出演者は、オーディションにより選出します。また、振付家・制作者コースは、振付家の手法や哲学だけでなく、ダンサーやスタッフとのコミュニケーションやクリエーションの進め方など、リアルな制作過程の現場に立ち合い学ぶ期間です。

Newcomer/Showcaseとは

Newcomer/Showcase#1

振付 寺田みさこ

公演日:2022年9月16日(金)①19:00 ②20:00
    9月
17日(土)①14:00 ②15:00

ダンサー・振付家

私は人から、職人気質であると言われることがよくあるのですが、確かに自分でも思うところはあり、例えば幼い頃に憧れた職業は、店先で手業を披露してくれるお豆腐屋さんだったりしました。そんな訳で、いまだにクラフト的なものに重きが置かれた作品に興味を惹かれ続けています。今回取り組むのは、バッハの「フーガの技法」をモチーフにしたダンス作品です。この音楽はバッハが晩年に約10年に渡って作り続けた曲集で、その理論自体は難解で到底理解が及びませんが、対位法を極めようとしたバッハの執着そのものに、私の心は鷲掴みにされています。さて、そもそもフーガとは、いくつかの独立したパートが同時に演奏され、その中で同じ主題が何度も出てくるような形式で、各パートが主旋律にも伴奏にもなります。今回はこの形式を拝借しつつ、中心の無い時間や空間というものが果たして可能なのか、皆さんと一緒に挑んでみたいと思っています。

profile choreographer

Photo:Yujiro Sagami

​幼少よりバレエを学ぶ。1991年より砂連尾理とダンスユニットを結成し国内外で作品を発表。「トヨタコレオグラフィーアワード2002」にて、次代を担う振付家賞、オーディエンス賞をダブル受賞。 06年以降ソロ活動を開始し、自身の作品を発表する傍ら、石井潤、山田せつ子、白井剛、笠井叡など様々な振付家の作品に出演。アカデミックな技法をオリジナリティへと昇華させた解像度の高い踊りに定評がある。

Newcomer/Showcase#2

振付 モノクロームサーカス
(坂本公成+森裕子)

公演日:2022年10月29日(土)19:00, 10月30日(日)14:00

今回はNewcomer/Showcaseの振付を担当させて頂きます、Monochrome Circusの坂本公成と森裕子です。8月にオーディションで皆さんとお会いしてから作品を決めようと考えていますが、私達の作品のベースにはコンタクト・インプロヴィゼーションが横たわっています。直接的なコンタクトを行なっていない作品の場合でも、物や音を通したコンタクトや、「間」の共有といったことを共演者間のベースに据えています。また、フロア・ムーブメントも私達の振付の要素としては大きな比重を占める事が多いです。そういった要素は、実際に創作のプロセスに入ってから必ず1時間から2時間はレッスンの時間を設け、参加者間で共有の言語となるように取り組んでいきたいと考えています。皆さんと共にどんな時間と空間が生み出せるか身が引き締まる想いですが、同時に楽しみでもあります。お会いできる日を心待ちにしています。

振付家・ダンサー/Monochrome Circus主宰
profile choreographer

Photo:Sajiki Kim

拠点、京都。90年代後半「ダンスの出前」で有名な『収穫祭』シリーズでワールド・デビュー、海外、国内で300回を超える上演を行う。藤本隆行氏(dumb type)、真鍋大度氏(Rhizomatix)やgrafなどとのコラボレーション作品や、'05年から開始した『掌編ダンス集』という大小の作品群を持つ。コロナ禍でも積極的に活動し2020年には『京都自粛生活日記 Don't Worry!!!』を京都・札幌で発表する。

Newcomer/Showcase#3

公演日:2022年12月24日(土)19:00, 12月25日(日)14:00

振付 森下真樹

振付家/ダンサー

こんにちは、森下真樹です。

ベートーヴェンを踊りませんか? 第9を踊ってみませんか?

ここ5年間ほどベートーヴェンに取り憑かれています。

昨年は”第9”にまみれた1年だったのでしばらくは”第9”とキョリを置きたい…と思っていた矢先、「”第9”の振付をお願いします」とDance Boxさんから勢いあるご依頼。 一瞬「ゲッ…」となりながらもニヤニヤしている森下です。

どうあがいても太刀打ちできない圧倒的なベートーヴェンの音楽世界の中に、どっぷりはまって悶えて(もだえて)みませんか? もうしばらくは踊りたくないとやめてしまうか、これを踊ったんだからこの先に何があってもとことんやってやると踊りを続けるか、あなた次第。しがみついたり、ぶつかり合ったり、寄り添ったり、並走したり、逆走したり、ベートーヴェンの旋律との距離を様々に変えながら、全力で「歓喜の歌」を歌い上げましょう。

さぁ、ドカンと大きな花を咲かせた花火を打って、祝祭の時間を!  

profile choreographer

Photo:RYO OHWADA

幼少期に転校先の友達作りで開発された遊びがダンスのルーツ。これまでに10か国30都市以上で作品を上演。様々な分野のアーティストとコラボし活動の場を広げる。100人100様をモットーに幅広い世代でワークショップや作品づくりを行う。市民参加型プロジェクトで偶然ベートーヴェンに出逢い、以降、自身のソロ「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る」や森下スタンドによる群舞「踊れ、第九!」などを展開。周囲を一気に巻き込み独特な「間」からくる予測不能、奇想天外ワールドが特徴。第8回日本ダンスフォーラム賞を受賞。http://maki-m.net/