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プログラムの流れ

時期:2017年7月24日〜30日

・8ヶ月のカリキュラムに取り組む前のオリエンテーションを兼ね、自身の身体、ダンス、作品などへの眼差しの解像度を上げ、言語化するためのワークを実施します。

​・生活と活動の拠点となる“新長田”の様々な場を訪問し、地域で活動する方々と出会う機会とします。

講師:

合田昌宏、尻池宏典、隅地茉歩、趙恵美、

福岡まな実、野瀬病院リハビリテーション科、吉川史浩

オリエンテーション合宿

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特別ワークショップ

​(短期コース)

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時期:2017年8月1日〜31日

・振付家や演出家、ダンサー、批評家などによるレクチャーやワークショップを実施します。

・ダンス作品を“つくる”“踊る”、ダンスへの視点や概念を“拡張する”方向性をもったプログラムで構成しています。

※1ヶ月間の通し受講枠を設けます(短期コース)。また一部のクラスをのぞき、一般受講枠を設定します。

講師:

北村明子、キム・ジェドク、山崎広太、由良部正美、隅地茉歩、

​岡登志子、砂連尾理、余越保子、筒井潤、久保田テツ、寺田みさこ

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#1 山崎広太 『ダンスは日常生活ダ!第2弾』

 2017年9月18日

#2 ジェコ・シオンポ 『神戸を前にして』

    (「下町芸術祭2017」 オープニングパフォーマンス)

​ 2017年11月3日/4日/5日

#3 山下残 『伝承』

       (「下町芸術祭2017」 クロージング作品)

 2017年11月25日

#4 平原慎太郎 『+0>0-0』

 2017年12月21日

#5 伊藤千枝 『あなたの寝顔をなでてみる。』

 2018年1月28日(日)

​・国内外の第一線で活躍している振付家〈5名〉のレパートリーや新作の振付シークエンスに、ダンサー及び演出助手などとして取り組み、公演発表の場を設けます。

NEWCOMERSHOWCASE

#1 - #5

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成果上演

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日時:2018年3月10日(土)15時〜 / 11日(日)16時〜

振付:Alain Sinandja、宮脇有紀、Maia Halter、Kyall Shanks

​出演:国内ダンス留学@神戸6期生 他

​メンター:余越保子

アンカー 2
アンカー 3
アンカー 4

身体についてのこだわりとかかわりと質

講師:北村明子

物理的な身体とイメージを結びつけ、ダンスのテクニックについて考えます。身体の内外の様々な状態から、自己の身体の感覚、他者との関わり、そこから生まれる変化や対話、動きの質についてのリサーチを目的としたワークショップです。見出したこだわりに向けて、どのような身体技術が必要か?講師が紹介する基本エクササイズや課題から、参加者各自がダンスの奥行きを探求し、幅を広げ、ダンスの身体語彙について考えるクリエーションプロセスを共有します。

Kim Jae-duk's method workshop

講師:キム・ジェドク

あえて舞踊家ではなくても、一般の観点から共有出来る日常的な動きがある。日常的な動きと言えどじっくり観察すると呼吸や循環、筋肉運動の原理がある。本クラスでは日常的な動きの中から選抜した動作に伴う呼吸や筋肉がどのように使われるかを探求し、各々の動作を自由自在に融合し振りとして誕生する過程を共有しようとする。東洋的色合いが感じられる音楽とともに、空気、水泳、タオル、雲歩き、原理、落ち葉など自然から抜粋した名前でつくられたキム・ジェドク特有の動作を学ぶ時間です。

フラクタルな身体とムーブメント

講師:山崎広太

このWSはいつでもどこでも、絶えず新たな感覚と体験を促すランニング・ダンスから始まります。ダンスが限りなく自由な感覚は、フラクタル(細部ではバラバラで複雑なように見えるが、全体を通すと統一性を感じること)に近いのではないでしょうか。例えば「ゴルゴンゾラチーズが乾ききった道標を促す」という言葉があるとするなら、このチーズと道標は言葉のロジックでいえば、全く関係ない。でも、自身の感覚によって、それを結ぶことができる可能性、許容度がダンスにはあります。静と動の狭間で絶えず変化するムーブメントに果敢に挑み、身体の深淵から湧き出る新しい感覚を捉えます。
 

舞踏―カラダを踊る技術

講師:由良部正美

私は、「舞踏とは何ですか」と聞かれたら、簡潔に「カラダで踊るのではなく、カラダを踊るのが舞踏です。」と答えるようにしています。カラダを作品の、或いは何かの道具として、鍛え上げ、踊るのではなく、カラダそのものの謎に挑み、カラダそのものの途方もない景色を開き、普段、意識していなかった、カラダと、様々なモノとの秘かな繋がりを見出すこと。私が踊るのではなく、光や、空気、その他、森羅万象が踊っているような感覚。そのようなものが、私にとっての舞踏です。
私たちにとって最も身近なカラダこそ、最も未知で、途方もなく広大です。その事を学び、感じあえる二日間であればと願っています。

入魂3秒をマークせよ!

講師:隅地茉歩

たった3秒の振付。あっという間です。けれどもそこには、皆さん自身の現在地が集約されているはず。身体の質感をどうとらえ、踊ることにおける技術を何だと考えるのか。己れを知り他者を知り、可能性の蓋を開けましょう。

即興をテーマに身体と向き合うこと

講師:岡登志子

様々な身体表現に向けて開かれた身体づくりへの訓練と身体表現の可能性を広げるためのメソッドを実践します。身体の軸、中心、重力、呼吸、身体を取り囲む空間、そして見えない身体の内側に向き合いながら即興的に動きを立ち上げていきます。その過程の中で物理的に動くことの先に何かがあることを感じ、頭で考えている身体表現の枠を超えることを目指したワークショップです。

隙間/透(き)間をみつける

講師:砂連尾理

隙間という言葉の意味を調べてみると、“物と物との間の、わずかにあいている所 。”、“普通には気づきにくいところ。盲点。”と書いてありますが、これは物や所をダンスに置き換えてみると、ほとんどコンテンポラリーダンスの説明に近いなと思います。その他にも“あいている時間。ひま。”や“わずかな気のゆるみや油断”など、案外ネガティブに捉えられるこれらのこともダンスを考えてみる上でヒントになるかもしれません。そうして隙間産業ではありますが、もしかすると意外に需要があるかもしれないコンテンポラリーダンスの可能性について、さあご一緒に、みつけに行きませう。

"振付家のためのワークショップ ~Choreographic Mind (振付の目線)~ "

講師:余越保子

振付家は、Choreographic Mind  (振付の目線)を持ちます。それは、振付という創作行為のもとで、あらゆるものを含み、拒まず、拡張させて行くことができる、振付家に備わった特殊な目線です。時間と空間を扱うという枠の中で、振付ほど自由に駆け回ることができる業はないでしょう。今、世の中で踊られている踊り、ダンスを眺めてそれについてあなたは何を語りますか?何をもとめて人は踊りを見るのでしょうか?あなたは何に耳を傾け、何を語りたいのか?振付家はダンスについての質問を毎日毎日自問自答しています。何を見てもやってもダンスにつながりダンスの目線で世の中を見ている。振付家の目線でダンスを見て作り壊しまた作り眺める、それを他人の目線にさらすことを繰り返す、クリエーションの空間と時 間を共有することを目的とする、振付家のためのワークショップです。

演技と物語

講師:筒井潤

ダンス作品の上演でダンサーが演技を要求されることは珍しくない。しかしながらそういったダンス作品での演技について議論されることはあまりないように思う。それゆえに私の目から見ると結構な演技、立派な演劇であるにもかかわらず、振付家やダンサーがそれに気づけていないというケースもたまにある。意図的であればいいのだが、気づけていないのは不幸である。今回は国内外の様々な既製戯曲の簡単な実践を経て、演劇の演技における身体の捉え方の変遷をたどる。そしてダンサーと共に演技とそこから立ち現れる物語について議論し、ダンス作品において演技をどのように意識し、活用したり排除したりできるかを考察したい。

映像とからだ

講師:久保田テツ

このワークショップは、みることを通して身体を思考すること、を基軸としたプログラムです。具体的には、1/映像メディア(ビデオカメラ)を用いて身体を記録する、2/記録された身体を鑑賞する、3/鑑賞後に対話する、といったプログラムを複数実施し、映像にどのような身体が見出されたのかについてメンバー全員で考えます。また、このワークショップでは、いくつかのダンス映像とあわせて、直接ダンスと関連性の乏しいと思われるドキュメンタリー映画やアニメーション、ミュージックビデオなどを断片的に鑑賞します。ダンスとは異なる領域にみる「動き」と、そして映像における「他者」などについても皆さんと考えてみたいと思います。

日がな一日基礎トレーニング

講師:寺田みさこ

このWSでは、クラシックバレエやリモンテクニック、リリーステクニックなどいくつかのメソッドを使って、日がな一日基礎トレーニングに励みます。とはいえ、例えばクラシックバレエに顕著なように、メソッドが予め設定している到達点を最終目標とするのではなく、身体を型に当て嵌めてみることによって気づく意識と外形のずれを再確認するなど、メソッドを対照としながら自身の身体を開発していく方法を探りたいと思います。既存のメソッドを学ぶとき、その動きが身体に馴染むまで繰り返し練習するという最もシンプルな方法はある意味避けられませんが、ただひたすら盲信的に繰り返すのとは少し違ったメソッドとの付き合い方を見つけられればと思います。

呼吸の道

講師:趙恵美

韓国舞踊の基礎となる呼吸。吸う力、吐く力でしぐさを現し、長い呼吸、短い呼吸でメリハリをつける。陰陽五行の思想や「結ぶ解く繋ぐ切る」という韓国的情緒が舞の根底にある。今回WSでは基本動作を通して身体の呼吸の道をたどり、それぞれの身体に宿るエネルギーを骨、筋肉、感情を舞へと導いていく。

ダンサーにもダンサーじゃない人にもためになる

揺禅・気功・ストレッチ

講師:福岡まな実

午前は、揺らしながら身体の“割り”を作る揺禅とじっと静止した(ように見える)型を保って体内に氣を巡らせる気功を練習します。どちらも氣の流れに乗って動けるようになるための稽古法です。午後は、身体の可動域を広げる深いストレッチと揺すってほぐす体操で身体を緩めましょう。

ダンス アナリーゼ

講師:隅地茉歩

クラシック音楽では馴染みの深い楽曲分析(アナリーゼ)。今回はそれを応用して、ダンス作品の構造やメッセージ、魅力に迫ってみましょう。見る目と語る言葉を持つことがねらいです。

漁師の身体感覚

講師:尻池宏典

瀬戸内海の近海でいかなごやシラスを獲り続けている漁師の尻池宏典さんのお話をお伺いする。海の表情を精緻に読みとり、長年の蓄積された経験と《今・ここ》の瞬間を選び取る身体的な勘を総動員させ、漁を展開する尻池さんのもつ身体感覚に迫る。「漁師」と「ダンサー」、新長田だからこそ交差する組み合わせを通して、新たに身体感覚を拡張させていくような時間を持ちたいと思います。

下町の日常

講師:合田昌宏

私は、普段からたくさんの創作活動をこの長田の下町で行っています。ここには、古くから残る文化がたくさんある。この町でしか得ることが出来ない事がらや文化に触れながら、ダンスの創作活動をしてもらいたいと思っています。そんなキッカケになるようなお話しが出来たら幸いです。

たかとり山に登る

講師:吉川史浩

神戸市長田区唯一の山・高取山

標高328mの山の中には4つの現役茶店があり、山頂付近は高取神社。毎日登山の場として地元住民に愛されています。約60kmにわたって広がる六甲山系に山は79あると言われていますが、その中でも随一の景色が望める高取山に登り、樹、葉、風、空、光、影、虫、、、自然の中に入ります。

怪我しないためのトレーニング講座

講師:野瀬病院リハビリテーション科

ダンスボックスより徒歩3分に位置する野瀬病院のリハビリテーション科理学療法士によるトレーニング講座。「国内ダンス留学@神戸」のプログラムに合わせたダンサーとして怪我をしないための日常的に行えるトレーニングを紹介、指導していただきます。

制作講座

講師:dB

ダンサー・振付家が自主的に活動していけるためのダンスボックススタッフによる制作講座。アートマネージメントの基本的なレクチャー、プロモーション方法、企画書・予算書・助成金申請の書き方など、実践で即使えるノウハウだけでなく、自分たちのダンスや活動を読み直し、新たなダンスの可能性を考える時間です。

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