★ただ人間ってゆう名前にあてはまっているだけ
こんばんわ。
3月に入り、本番がせまっていることを徐々に感じ始めました。
最近は大好きな友人たちから「成果上演観にいくよ〜」という声が引き続き
毎朝しあわせな気持で過ごしています。
振付家の野田容瑛は、チラシインタビューの最後にこう言っていました。
『私が見てもらいたいのは、その彼らが舞台上で立ち上げる「ダンス」です。彼らひとりひとりを浮き立たせるということが、ショーイングでは満足にできなかったので、次は必ずこの人たちの「ダンス」を見てもらわなくてはと。やはり、そう思わせてくれるダンサーたちでもあります。』
舞台にあるのは私たちダンサーの身体のみ。
どれだけその瞬間瞬間を繊細に感じられるかがカギになってきます。
全ては稽古場が重要、というのも勿論ですが、それ以外の生活面で受け取る感性も私は重要だと思っています。
その人を成り立たせている今までの環境で培って来た感性、それは少なくとも舞台に立った私たちの身体の周りにウヤウヤと散っているもの。目に見えるか見えないかは別として。
日々様々なものに刺激され、微細なものにもこだわり、それが空間を支配できる技術に繋がったり、叙情的に見せる場面で生かされたり、必然と物語る背中になったり、様々なものへと繋がっているような気がしています。
何はともあれ奇跡をおこせる身体で在りたいのです。
一生のうちで私がこんなにも身体が効いている瞬間というのはそうないと思います。
なぜなら、普段わたしは自然の中でふわ〜っとしているだけだからです。
誰かの快楽がダンスをしている瞬間であれば、私にとっての快楽は土を踏みしめて苗を植えたり、土の上で深呼吸していたりする瞬間です。
海、山、畑、土、風、そんな地球上にある心を豊かにしてくれたり、暮らしをさせてくれる偉大な彼らと仲良くなりたくて、私は今回の留学を決めました。
そうなるには、自分自身がありのままで寛大で些細なものを感じ、そして体現できる身体である必要があると思ったのです。
生態系の一部である自分が、もっと地球の一部としてそこに存在する様々なものたちと仲良くなりたかったから。私自身がいつからか人間としてあそうあるべきだと感じていました。
その時、普段からしている深呼吸だけではなく、違った側面からアプローチできるのではないかと考え、ダンスという世界へお邪魔した次第です。
今回の国内留学で味わった(現在継続中)ダンスは、ダンスという枠組みで身体の深部へ意識を強く働きかけてみたり、条件を用いてその使命を果たす為に試行錯誤してみたりと、本当に奥深いものばかりです。
こんなに身体を操ることは、今までの生活の中であまりありませんでした。なので私の身体は、貴重な体験が積み重なった宝庫状態。
ただ感じて踊るのではなく、規制をかけてその中で身体を探ってみることは、一見不自由に見えますが、実はとても身体の可能性が広がり、表現しやすくなったりします。
現在の稽古では、「大事だから後にとっておこう。まだ次を考えてあたためておこう」なんていう思考は一切働かず、その時これだ!と思ったものを「出す、動く、言葉にする」の繰り返し。なぜならその一瞬が勝負だから。これはすごく良いサイクルのように感じます。
人の身体や感覚は思っている以上に賢いです。
だからもっともっと駆使したい。たくさん経験をさせてあげたいです。
本当に、今、の押田ゆきの身体を観てもらいたいです。
だってとっても面白いと思う。
この皮膚の先には何があるのでしょう。
私は何者なのでしょう。永遠のカルマ。ダルマ・・・?
っていっても何者でもいいんです。だって踊ることができているから。
きっとこのブログを書きながらも私は踊りをしていて、幕が上がっても、下りたとしても、踊り続けています。
でも公演を行う以上、上演している間は、お客様と心一緒に踊りたいな。と密かに思ったりしています。
有り難き幸せな日々が続き、ももの花も咲き、今日は雪が舞い、出会いもあり、見知らぬばあちゃんにありがとうと言われ、私の心は大富豪。
毎日がハッピーバースデー
そしてこのブログをお読み頂いているあなたにも心からありがとうを叫びます。
2016年3月19日、20日
みなさまと劇場でお会いできるのを楽しみにしています!
それでは、よき夢を。
今日も一日ありがとうございました。
押田ゆきより愛をこめて
▲▼▲▼押田ゆき▼▲▼▲
---- I hope you will enjoy it ! ----
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